YouTube動画を作るには、最初にサムネイルから作りましょう!
本記事では、イングリッシュおさるさんのサムネイルを参考に、クリックされるサムネイルの要素についてご紹介します!
- YouTubeで発信していきたい
- 視聴者が惹かれる動画を作りたい
- YouTube始めたいけど何からやっていったらいいかわからない
イングリッシュおさるさんとは?
イングリッシュおさるさんは、ビジネス系YouTuberとして数々の実績を挙げられている方です。
イングリッシュおさる
- 株式会社LEC 代表取締役
- 元英語教師
- バイリンガル
- 英語学習開始から6ヶ月でTOEIC900点
- 3ヶ月で英会話習得・2ヶ月で英検1級
- YouTube登録者数44.1万人(2024年7月7日現在)
- 起業1年で月3.6億達成
- 起業3年で累計20億円達成(2024年7月7日現在)
- 英語スクール、マーケティング事業などをおこなっている
YouTubeチャンネル
おさるさんの場合、YouTubeの広告費で稼ぐわけではなく、YouTubeを認知&集客の場として活用し、ご自身の事業の商品・サービスに繋げて売上をあげています。
商品・サービスに繋げるにしても、肝心の動画が見られないことには、導線がうまく機能しません。
まず動画を見てもらうためには、サムネイルがめちゃくちゃ重要です!
次は、なぜサムネイルが重要なのかをお伝えします。
サムネイルの重要性
YouTubeにおいてサムネイルが重要な理由は、
サムネイルの質が低いと視聴者が動画に辿り着けないからです。
いくら動画の内容が良かったとしても、視聴者さんが動画の存在に気が付かなかったら動画を再生してもらえずに、誰にも見てもらえないなんてことになりかねません。
皆さんは、この順番でYouTubeの動画を見ていませんか?
まずサムネイルを見る
↓
タイトルを見る
↓
動画を見るか判断する
いい動画や面白い動画は存在を知ってもらうことで始めてスタートラインにたてます。
存在を知ってもらうためには、思わずクリックしてしまうようなサムネイル作りが大事になります!
なので、YouTube運用においてサムネイルが大変重要なのです。
YouTubeのアルゴリズムで、サムネイルのクリック率が見られています。
クリック率が低いと、拡散がされにくくなるので、YouTubeが伸ばしづらくなります。
次は、サムネイルを構成している3要素についてお伝えします。
サムネイルの3要素
サムネイルは、下記の3つの要素からできています。
【サムネイルの3要素】
- ライティング
- 画像
- デザイン
文字を決めて、画像を決めて、デザインする。
要素としては非常にシンプルですが、それぞれポイントがあるので詳しくお伝えします!
①ライティング
まず最初に、ライティングについてお伝えします!
ライティングは、下記の3つのポイントが大事なのでそれぞれ解説していきます。
- GDTの法則を使う
- サムネライティングのテンプレ10選から選ぶ
- 本から探す
GDTの法則を使う
GDTの法則とは、人間の欲求を下記のレベル別で表したものになります。
【GDTの法則】
- Goal(ゴール):目標
- Save Time(タイム):時間をかけたくない
- Save Effort(エフォート):努力をしたくない
- Save Money(マネー):お金を使いたくない
- Desire(デザイア):欲望
- Greed(グリード):富や名誉が欲しい、強欲を満たしたい
- Lust(ラスト):愛が欲しい、性欲を満たしたい
- Comfort(コンフォート):快適でありたい、悩みや苦痛のない状態でいたい
- Teaser(ティーザー):本性
- Scarcity(スケアシティー):希少性のあるものが気になる
- Curiosity(キュリオシティー):好奇心を掻き立てられるものが気になる
- Controversy(コントロバーシー):反社会性、論争を巻き起こすような発言が気になる
視聴者の心を動かすために、GDTの法則が使えます。
視聴者にサムネイルを見てもらい、サムネイルの文章力で視聴者の心を動かして、サムネイルをクリックしてもらうというわけです。
そのためには、人間がどのような欲求・欲望を持っていて、それに対してどういう風に視聴者の心を刺激していくかということを考える必要があります。
人間がどんな欲求・欲望を持っていて、どんな言葉にその欲求や欲望を掻き立てられるのかを理解できないと、いくら上手なサムネイルの文章が書けたとしても、視聴者の心を動かすことができません。
GDTの詳しい内容はこちらの記事をチェックしてみてください。
サムネライティングのテンプレ10選から選ぶ
このテンプレ10選の中から選ぶ&組み合わせることで、いいサムネイルを作ることができます!
【サムネライティングのテンプレ10選】
- ネガティブ訴求
- ツァイガルニック効果
- 知識欲訴求
- 表現を誇張する
- 網羅性
- ターゲット選定
- 数値訴求
- どんな未来に辿り着くか
- ギャップを作る
- 質問を入れる
この前にお伝えしたGDTの法則を完璧にマスターしてしまえば、クリックされるサムネイル文章を考えるのは簡単ですが、マスターするまでの難易度が高いので、こちらのテンプレートも活用することをおすすめします。
例えば、①ネガティブ訴求についてですが、
人間はポジティブな事よりもネガティブな事に反応しやすい傾向があるため、「知らないとヤバい」や「今すぐやめろ」や「もったいない」など、ネガティブなワードを付けることでクリック率を上げることができます。
他にも、⑦数値訴求は、
「10選」や「TOP3」など、数値が入る事によって具体性を高めることができます。
このテンプレから最低でも1つ選んで、サムネイル文章を考えてみてください。
慣れてきたら掛け合わせをすることで、より視聴者を惹きつける文章が書けるようになります!
本から探す
ライティングに慣れていないと、どんな言葉が視聴者の心に響くのか、言葉選びに迷ってしまいませんか?
そこで、人の感情を刺激するコピーライティングを書く時に、辞書のように使える本をご紹介します。
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言葉の引き出しが増えるので、文章を考える時に参考にしてみてください。
あともう1冊、こちらの本も非常に参考になるので、ご紹介します。
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文章がわかりやすく、初心者でも読みやすいです。
②画像
画像・写真・イラストの選び方については、結論、
【過去に伸びているサムネイルをパクる】
になります。
こういうサムネイルを作りたい!というのが決まったら、頭の中でイメージを固めるのは難しいので、一つパクる対象とするサムネイルを指定します。
そのサムネイルの画像をよく見て、
- どんな背景を使っているのか
- 人物はどんなポーズ(表情)をしているのか
- どんな画角で写真を撮っているのか
など、細かく画像を分析します。
全てをそのまんまパクるわけではなく、要素をパクるというイメージです。
パクリ元から必要な要素を抜き取って、それを自分のサムネイルにしていく。
これで画像はOKです。
③デザイン
- 6つの構図を意識する
- 優先順位をつける(大中小)
- デザインの4大原則を守る
- デザインの重心を意識する
- 色・フォント選び
6つの構図を意識する
伸びてる全てのサムネイルがこの構図に当てはまっているわけではありませんが、大体この6つの構図に当てはめておけば、デザインはなんとかなるので、ぜひ参考にしてください!
【6つの構図】
- Z構図
- N構図
- I構図
- 4分割構図
- 縦分割構図
- E構図
イングリッシュおさるさんのサムネイルは、⑥E構図が使われています。
動画のジャンルによって使われている構図が違うので、発信したいジャンルによってどの構図でサムネイルが作られているかを分析すると良いです。
優先順位をつける(大中小)
テキストに優先順位をつけていきます。
文字の大きさを全て一緒にするのではなく、
- どれが一番伝えたい言葉なのか
- どれが一番ポイントになる言葉なのか
を考えて、優先順位をつけて、文字の大きさを大・中・小で分けましょう。
デザインの4大原則を守る
【デザインの4大原則】
- 近接:関係する情報同士を近づける
- 整列:要素に一体性を持たせて組織化する
- 強弱:情報に優先度をつけ、違いを明確にする
- 反復:特徴的な要素を繰り返すことで一貫性を持たせる
この4大原則を守ることで、デザインの要素が整理されて、わかりやすく伝えることができます。
サムネイルにおいては特に③の強弱の部分が上記で述べた「優先順位をつける」部分と関連していて、重要です。
デザインの4大原則は基礎の部分になるので、しっかりとおさえておきましょう!
デザインの重心を意識する
デザインにも重さがあり、デザインの重心を意識しないと、バランスの悪いデザインになってしまいます。
【デザインを重たくするもの】
- 書体
- 大きさ
- 色
書体は、明朝体よりもゴシック体の方が重たい印象になります。
大きさは、小さいものより大きいものの方が重たくなります。
色は、薄い色よりも濃い色の方が重たいデザインになります。
良いデザインは、デザインの重さがきちんとバランスがとられていて、重たいものは下の方に、軽いものは上の方に配置されているので、この重心という考え方も頭に入れて、サムネイルデザインをすると良いです。
色・フォント選び
最後に、色・フォント選びについてです。
【色選びのポイント】
- 色は使いすぎない
→メインカラー:7〜8割、サブカラー:1〜2割、その他:1割以下 - 最初はモノクロでデザインする
色選びで重要なのは、色を使いすぎないことです。
色を使いすぎてしまうと、ぐちゃぐちゃになってしまって、まとまりがなくなります。
使う色は、3色くらいにしてあげると良いです。
その際のバランスとしては、メインカラーが7〜8割、サブカラーが1〜2割、その他が1割以下を目安に使うと、バランスが取れます。
そして、サムネイルのデザインを作る際には、まずはじめはモノクロでデザインしましょう。
そうじゃないと、色のイメージに引っ張られて、デザインに悩む時間が増えてしまい、作業効率が下がってしまうからです。
続いて、フォントです。
【フォント選びのポイント】
- ゴシック体、明朝体を与えたい印象で選ぶ
- ゴシック体:インパクトを出したい、元気な印象を与えたい
- 明朝体:高級感を出したい、落ち着いた印象を与えたい
- 太さが選べるフォントを使用する
フォントが与える印象は結構強いので、与えたい印象を考えてフォント選びをすることをおすすめします。
また、太さが選べるフォントを使用することで、太い文字にしてインパクトを与えやすくなったり見やすくなったりするので、太さは変更できるものが良いです。
特に明朝体は、もともと細い書体が多いので、太さが変更できて、太くすることで文字の視認性が上がってクリックされやすくなります。
それでは、ここまでサムネイルの3要素についてお伝えしてきましたが、次はこの3要素ごとに、イングリッシュおさるさんのサムネイルを分析していきましょう♪
イングリッシュおさるさんのサムネイル
再生回数が多い、上位5個のサムネイルをそれぞれ3要素ごとに分析してみました!
第1位 | 第2位 | 第3位 | 第4位 | 第5位 | |
再生数 | 392万回 | 336万回 | 151万回 | 121万回 | 118万回 |
①ライティング | 中学英語 完全攻略 |
一撃で覚えられる! 前置詞 44選! |
一撃で覚える 英文法 完全攻略 |
99%の日本人が勘違い 英文法 20選! |
一撃で覚えられる! 基本動詞 50選! |
②画像 | |||||
③デザイン | 構図:Z構図 フォント:ゴシック体 文字色:オレンジ〜黄色グラデ、金色グラデ |
構図:E構図 フォント:ゴシック体 文字色:黒、オレンジ〜黄色グラデ |
構図:E構図 フォント:明朝体、ゴシック体 文字色:白、オレンジ〜黄色グラデ、シルバーグラデ |
構図:E構図 フォント:明朝体、ゴシック体 文字色:白、金色グラデ |
構図:E構図 フォント:ゴシック体 文字色:黒、オレンジ〜黄色グラデ |
(※2024/7/7現在)
第5位から第1位まで、順番に分析していきます♪
第5位:【完全イメージ化】基本動詞50選【総集編】
まずライティング。
「一撃で覚えられる!」は、GDTの法則でいうGoal(ゴール)の部分の欲求をくすぐるワードが使われています。
「基本動詞50選!」は、数値訴求を上手く活用して、具体的に基本動詞の網羅性を伝えています。
次に画像です。
緑色の背景と集中線を組み合わせて、文字に目がいくようにしています。
また、おさるさんが文字部分を指差ししている画像を使うことでも、文字に目がいくように誘導しています。
最後にデザイン。
E構図を使い、フォントはゴシック体で統一。
「一撃で覚えられる!」は、吹き出しの中に黒色の文字を入れていて、おさるさんが話しているようにデザインされています。
「基本動詞50選!」は、基本動詞の上に強調する丸を置いていて、文字の大きさも一番大きくして重要なところだと伝えています。
色もオレンジ〜黄色のグラデーションで、目立つ色合いにしています。
第4位:【99%の人が勘違い】英文法20選【完全イメージ化】
まずライティング。
「99%の日本人が勘違い」は、ネガティブ訴求をうまく使っています。自分がこの99%に含まれているかもしれない!という心理が働いて、ついクリックしてしまうというわけです。
「英文法20選!」は、数値訴求を活用することで具体的に伝えています。
次に画像です。
水色の背景と集中線を組み合わせて、文字に目がいくようにしています。
また、おさるさんが文字部分を指差ししている画像を使うことでも、文字に目がいくように誘導しています。
最後にデザイン。
E構図を使っています。E構図だと文字が入れやすい利点があります。
フォントは、「99%の日本人が勘違い」の部分は明朝体を使い、「英文法20選!」はゴシック体にしています。
「99%の日本人が勘違い」の部分を、赤い帯の上に白色の文字を入れていて、とても目立ちます。帯も、まっすぐではなく右斜め上に引かれているので、動きのあるデザインになっています。
「英文法20選!」は、英文法の上に強調する丸を置いていて、文字の大きさも一番大きくして重要なところだと伝えています。
色もはゴールドのグラデーションになっていて、周りを黒色で縁取りしているので、文字が浮き出て読みやすくなっています。
第3位:【たった1動画で全てがわかる】英文法完全攻略【永久保存版】
まずライティング。
「一撃で覚える」は、5位でも使われていた「一撃」というワードを使っています。
「英文法完全攻略」は、「完全攻略」というワードで網羅性を伝えています。
次に画像です。
暗めの背景に、ところどころでオレンジやブルーの光を使って、文字を目立たせています。
おさるさんの画像は目立つような配置ではなく、端に添えられているくらいの使い方です。
最後にデザイン。
こちらもE構図を使っています。
フォントは、「一撃で覚える」の部分は明朝体を使い、「英文法完全攻略」はゴシック体にしています。
「一撃で覚える」の部分を、白色の文字にしています。背景が暗いので白文字が目立ち、読みやすいです。また、文字の太さを太くしていて、明朝体でも見やすく工夫されています。
「英文法完全攻略」は、英文法はオレンジ〜黄色のグラデーションにして、完全攻略はシルバーのグラデーションにしています。
ちょっと高級感があるような印象を持つサムネイルデザインになっています。
第2位:【完全イメージ化】前置詞44選【総集編】
こちらは、ほぼ5位のサムネイルと一緒です!
まずライティング。
「一撃で覚えられる!」は、5位や3位でもお伝えした、GDTの法則でいうGoal(ゴール)の部分の欲求をくすぐる「一撃」のワードが使われています。
「前置詞44選!」も、数値訴求を活用しています。やはり、具体性がある方がどんな内容なのかイメージしやすいので、数値で伝えられるものは数値にした方がクリック率が高まりそうです。
次に画像です。
青色の背景と集中線を組み合わせて、文字に目がいくようにしています。
また、おさるさんが文字部分を指差ししている画像を使うことでも、文字に目がいくように誘導しています。
人間は指を刺している先や、顔が向いている方向の先に目線がいくようになっているので、目線誘導をするには、文字部分に指を刺したり、文字部分を向いている画像を使うと効果的です。
最後にデザイン。
E構図を使い、フォントはゴシック体で統一。
「一撃で覚えられる!」は、吹き出しの中に黒色の文字を入れていて、おさるさんが話しているようにデザインされています。
「前置詞44選!」は、「前置詞」の上に強調する丸を置いていますが、「44選!」の方を大きくして、目立たせています。
44個も伝えるよ!ということを一番伝えたいので、一番大きい文字サイズにしています。
色もオレンジ〜黄色のグラデーションで、目立つ色合いにしています。
第1位:【最短最速】中学英語完全攻略【永久保存版】
最後、第1位の動画です!
まずライティングから。
こちらは、キャッチコピーなどは使わずに、
「中学英語完全攻略」というシンプルなワードを使っています。
でも、中学英語が網羅的にわかる動画なのかなというイメージは湧きますよね。
次に画像です。
地球+宇宙をバックにおさるさんが両手を広げている画像が中心に配置されています。
そして、集中線もおさるさんから出ているように配置されていて、おさるさんを注目させています。
おさるのさんの写真に黄色の影が重ねてあって、なんだか神々しい…!
最後にデザイン。
こちらはZ構図を使って、まず「中学英語」に目がいくようにして、その後に「完全攻略」に目線誘導しています。
フォントは、ゴシック体で統一してインパクト重視。
「中学英語」の部分が、オレンジ〜黄色のグラデーションで黒色で文字枠をつけているので読みやすいのと、「完全攻略」はゴールドのグラデーションに黒色で文字枠をつけて、中学英語よりも文字枠の太さを太くしているので、文字が浮き出て一番目立つようにしています。
まとめ:クリック率を上げるサムネイルを作ろう!
今回は、イングリッシュおさるさんのサムネイルを例に分析しましたが、発信したい動画のジャンルやターゲットによって、競合アカウントは変わるので、競合アカウントをしっかりとリサーチしてクリック率の高いサムネイルの傾向を掴みましょう!
サムネイルが決まったら、動画の台本作りになります。
YouTube台本については、こちらの記事で詳しく解説しているので、よかったらチェックしてみてください♪
最後までご覧いただき、ありがとうございました!